中古のパールネックレスを買取専門店に買取ってもらう場合、価格を大きく左右するのはブランド、人気のあるモデル・形であるか、そして真珠そのものの状態です。

恐らく一つ目と二つ目に関しては自分ではどうすることもできないでしょう。

 

所有しているパールネックレスの人気が再び出るのを待ち、タイミングを見計らって買取専門店に持って行くしか方法はありません。

そうしている間にも真珠は自然と劣化してしまい、結局は価値を下げてしまうことになってしまいます。

 

 

しかし三つ目のポイントに関しては別です。

 

 

パールネックレスを買取専門店に持って行く場合、多くの人はありのままの状態でパールジュエリーを持って来られます。

しかし、見た目がきれいであれば当然のことながら店員に与える印象は良くなり、高価買取をされることがあります。

逆に汚れがひどい場合、思っている以上に安値がついてしまうこともあります。

 

このような状況に直面することがないよう、中古のパールネックレスを買取ってもらうときは必ず掃除を行いましょう。

 

パールネックレスの掃除のし過ぎは買取価格を下げることもある

 

誰もがパールネックレスをとにかく綺麗にし、買取価格をアップさせたいと思うはずです。

ですが、行き過ぎた掃除は逆に買取価格をダウンさせることもあります。

 

たとえば細工やクラスプ部分の細かなパーツを毛の固いブラシなどを使って掃除した場合、真珠に傷をつけてしまうことになります。

真珠は小さな刺激でもキズがつきやすいので、ゴシゴシ擦ることはもちろん、凸凹が多すぎる布もあまり推奨できません。

 

真珠は貝が自然の治癒力から生まれる宝石なので、見た目は石のようですが、生きた宝石でもあります。

自然にできる真珠は、どうしても無傷で出来上がることは稀であり、一般的に手に入りやすいパールジュエリーのほとんどに真珠にはキズがついているものです。

 

なので、よく見るとキズがあって、買取りしてもらえるか不安…という方もいらっしゃいますが、安心してください。真珠とはそういうものなのです。

 

しかしながら、後天性の人工キズは、真珠が生まれた時からできる傷とはまったく異なるため、買取価格をダウンさせかねません。これらは専門家が見ればすぐに分かります。

 

また、いくら気を付けていても、加工する時点、購入する前から人工キズがついていることもあります。

これも大きく買取価格を下げる要因になってしまいます。

 

 

また掃除の際にパールネックレスを強く引っ張ってしまうなどのアクシデントに見舞われたとき、それを壊してしまうことになりかねません。

糸は2～5年ほどで変えることが理想的とされているくらい、メンテナンスが必要になるのです。

職人がキッチリしている、高価な本真珠である可能性があればあるほど「オールノット」もしくは3粒間隔くらいで真珠の間に「ノット」と呼ばれる結び目があります。

これは糸が切れてしまった場合でも、落ちる真珠が最小限になるようにされた、職人の心遣いによるものです。

 

 

人工真珠、イミテーションパールにはオールノットをする手間をかけるとコスパが合わなくなってしまうので、結び目が１つもないことも多いです。

しかしながら、ノットがないから・あるからといって本物・偽物だとは断言できませんのでご注意くださいませ。

 

パールは貴重な装飾品ですので、壊れたものでも買取ってくれる買取専門店も存在しますが、本当に限られた店舗になり、当然のことながらそのようなものはパールネックレスの価値を下げてしまいます。

こうしたことを考慮し、無理な掃除は避けるべきです。

 

 

パールネックレスの掃除を上手に行い、買取価格をアップさせる

 

パールネックレスは非常に高価なものです。多くの人はそれを大切に保管しているはずです。

そのようなものの中には大きな汚れがついているのではなく、ただホコリがかかっているだけのこともあります。

なので、まずはパールネックレスのホコリを軽く払うようにします。

 

これだけの作業でパールネックレスがきれいになれば、それ以上のことを行う必要はありません。

 

 

またパールネックレスの細かな隙間に汚れやホコリが入り込んでしまった場合、まずは毛の柔らかいブラシで軽く掃除するようにします。

百貨店や宝飾店でご購入された場合には、専用の真珠拭きがついてくることもあります。

それで軽くふき取ってあげるだけでも、大きく変わってきます。

 

それでも汚れがなかなか取れないなら、そのまま買取専門店に持ち込むほうが無難です。

傷つけてしまったり壊してしまうよりも、そのほうが買取価格が高くなるからです。

 

ふき取っても汚れが取れないということは、もう真珠の照り自体が劣化してしまっているので、それ以上綺麗にすることを望むのはあまりできません。

激しい経年劣化を見受けらますパールジュエリーは、残念ながら数十万円でご購入されておりましても、買い取り価格は期待できませんことをご了承くださいませ。